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2024 .05.06
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月刊になってますが気にせず。
白が両大高目で始まる意欲的な布石です。依田九段はたまにこういう意外性のあることを試みるのでおもしろいですよね。 対して黒はオーソドックス一直線の河野天元です。
11から17などは相手に流されないよう意識的に堅実に打っているのかもしれません。左辺から中央にかけて白模様を意識した白18がいい感じです。ほぼ隅を打ちきっているのでここから中央を焦点に進行し、双方とも慎重に打っていると思われたのですが!
71からのデギリに対して白は左辺をものともせず中央を押し切って、右下からの黒のいじめで十分という判断がすごい。もちろん左辺の白の生きを読んだ上でのことでしょうが思い切りのよさがすばらしい。 その後の上辺黒に対しての応接も危なげなく収束させ、ヨセもおそらくミスなく依田九段の完勝です。
囲碁が持つ、芸術としてのおもしろさを楽しめた一局でした。
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今期の棋聖戦挑戦手合は井山名人が負けて張棋聖の防衛に終わりました。井山ファンとしては残念です。最近の張棋聖は近年の目覚しい活躍ぶりがなりをひそめていたので井山名人に分があるかなと思っていたのですが、さすがに日本碁界最強と目されるだけあってなかなか勝たせてくれませんね。
今回はその井山当時七段と黄七段の対局です。序盤白10でツケ、黒がハネて受けたところをヒかず単に12と開く手はたまに見るような気がしますが、どのような意味があるのか考えても見当がつきません。黒によくなる要素はあっても白にいいことがあるとはあまり思えないのですがどうなのでしょうか。直後の実戦に見られるようにツケた石をカカエられた時にオサエて受けるのであればカカエられた損だけが白に残るように思うのです。トッププロが打つ以上、悪い手ではないのでしょうが個人的にはあまり打ちたい手ではありません。
中盤、中央で起こった戦いを井山七段がうまくいなして危なげなく黒中押し勝ちです。


今回も『昭和の名局〈第3巻〉覇者への大道』から坂田呉戦です。序盤から中盤にかけて黒が局面をリードして形勢も優勢に進めていました。上辺黒と左下白のフリカワリも形勢には影響せず小ヨセに入るまでは黒が良かったのですが、終盤黒が「ゆるみにゆるん」(解説の中の言葉)でジゴに持ち込まれてしまい、コミなしの碁のため白勝ちという結果になりました。両者の気迫と緻密な読みがよく伝わってくるおもしろい碁だと思います。


今日は知人からいただいた『昭和の名局〈第3巻〉覇者への大道』という本から一局紹介します。昭和34年に、たった3期のみで終了した「最強戦」という棋戦で打たれた碁で、僕自身こんなに古い碁を並べることはあまりないのですが、おもしろさは現在打たれる碁と何も変わりません。


お久しぶりです。長期間さぼってました。またぼちぼちやっていければと思いますが、どうなることやら・・・。
21の大ゲイマガケはあんまり見たことない手です。一見戦いの手に見えますが、45までの黒の動きを見る限り戦うというよりは早収まりを目指した手なのかもしれませんね。だとすればまさに立誠流って感じです。
46からの白の動きはとても不可解です。57までで白は何かを得たのでしょうか?将来取られた白を利用して攻め取りにできる手が残っているのでしょうか。 72からの動きもよくわかりません。結局切った一目が取られて白は低位に押しやられてしまっただけに見えます(ちなみに切った白石78はシチョウではなく ゲタで取られています)。ここまでの流れはどうも黒に分があるように思えますが、ほんとのところはどうなんでしょうね。
後半色々あったのですが詳細がよくわからないので割愛します。左上のあたりでねじり合いが起こっているので興味ある人は見てみてください。

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