2024 .05.19
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2010 .08.23
昨日のNHK杯はかなり注目度が高かったのでしょうね。長い間碁界のトップを走り続けて、今も第一線で活躍している二人の 対局ですし、私も観ていてとてもワクワクしました。
今日の棋譜は比較的最近のもので、矢田直己九段-金昞俊二段戦です。 金昞俊はキムピョンジュンと読むそうです。関西棋院のHPによると平成17年入段の韓国出身となっています。
白14は「またガケ戦法」と呼ばれていて、黒から適当な反撃手段が無いのだそうです。 対する黒15は白の圧迫をかわすイメージでしょうか。ここで盤面に分岐が現れますが、bは黒がデギッた時の変化の一例で、このシチョウが成立しないことが「またガケ戦法」を使用できる条件です。
24までとなったところでどちらを切るかが問題ですが、 白としてはB13に切ったほうが自然だったようです。 実戦は32までとなりましたが、これでは26がはっきり悪手になっています。30でB15に切ってフリカワるしかなかったということです。そして、解説によると白32が敗着とされています。とりあえず上辺を構えるほうがねばっていました。
その後白は奮闘しますが、少し性急に過ぎたのでないかと思います。左下一帯を荒らしたものの、黒83からの切断があまりにも強烈で、 白は崩壊してしまいました。58では何かしら右辺の方面に打っておくべきだったと思います(解説ではR4を挙げています)。
矢田九段の完勝ですが、金二段も工夫して局面を進めようとしたところに好感を持ちます。これからもがんばってほしいですね。
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