2024 .05.19
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2010 .08.14
3年前の本因坊戦リーグから。
序盤から互いの石がはりついた直球の攻防が続きます。この攻防はとても見応えがあっておもしろい。67の手で右辺が止まっているのもシャレているし、外勢 の代償として得た白の地も多いので結果としてもいい勝負だと思います。ただ、少し気になるのが71の手で、薄いのが気になります。
77は意外な手。攻めるにしてもツケていくと必然的に白の石が堅くなります。同時に黒の石も強くなるわけですが、とすると黒はP5の断点を気にしたのかも しれませんね。と思ったらそういうわけじゃなく、右下白の薄みを利用して眼をとろうという目論見だったようですね。ただ、下辺の白をつついた結果、止まっ ていたはずの右辺への進出が復活し、黒は95に手をいれることになり後手を引いてしまいました。この95が敗着だったようで、解説には「黒M7、白M6と 打って先手を取る一手だった。」とあります。
102から108まで、露骨に形を決めていって紛れの余地をできるだけ無くそうとしている意図が読み取れます。 終盤に投げ場か勝負手かはわかりませんが、黒に負担の大きなコウが発生し、白がそれに勝って黒が投げました。この後最後まで打っても白が8目ほど勝ってい ます。
PR